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設立の趣旨

 

 高島市には書に関する活動や地場産業が多く有ります。毎年新春に「湖西書き初め展」、10月に「藤樹先生書道展」「小中学生書写書道作品展」、11月には「高島市美術展覧会」が開催されます。また創業400年を超える「雲平筆」、希少価値のある「高島硯」、全国の生産額90%を占める「扇骨」、そして書の作品を軸・額に仕上げる表具店があげられます。

 特に1984年から続いている「藤樹先生書道展」は、江戸時代の日本陽明学儒学者の中江藤樹先生の教えや言葉、400年変わらぬ正しい人のありようを課題にして、書で書き込むという先人の教えの詰まった珍しい展覧会です。この展覧会には小中学生から一般まで、毎年約3,000点を超える応募があります。小中学生の部は教育活動と健全育成にも繋げるものとして、これまで長きにわたり市民の間に定着を見てきました。

 しかし近年、高島市においても少子高齢化、趣味の多様化、芸術文化に対する意識の希薄化等により書道人口の減少が目立ってきました。また、展覧会等の運営面でも資金調達の難しさが浮き彫りになって来ています。書道愛好者を増やし、将来的に安定して活動を継続していくためには、自立した組織を確立する必要があると考え、NPO法人心のふるさと書道会を立ち上げました。

 NPO法人心のふるさと書道会は、安定した運営資金を確保し、それをベースに「書道」の楽しさを伝える活動、特に深くかかわっている2つの展覧会(湖西書き初め展、藤樹先生書道展)の継続発展、講演会や実技講習会等の書道活動の機会の充実、人材育成、情報発信等様々な事業を行い、書道、地域社会の発展、そして青少年の健全育成に貢献していきたいと考えます。

 また、国内各地の書道の交流や、漢字発祥の地でもある中国書法協会等との交流も行い、日中両国の友好にも寄与する活動を行っていきます。

 

                      

                          

                      

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